アメリカが悲願のWBC初優勝!決勝でプエルトリコを8対0で下す
3月23日(木)<日本時間>ついに決勝の時を迎えた「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下、WBC)。晴れの舞台、ドジャースタジアムに勝ち上がってきたのは、ここまで7戦全勝、準決勝ではオランダとの延長11回タイブレークを制し、2大会連続で決勝に進んだプエルトリコと、準決勝で侍ジャパンに2‐1で競り勝ち、初の決勝戦に駒を進めたアメリカ。どちらが勝っても初優勝という顔合わせになった。
先手を取ったのは5万人以上の「U.S.A!」コールに背中を押されたアメリカ。3回表、この回先頭の9番・ルクロイ(レンジャーズ)が、プエルトリコ先発・ルーゴ(メッツ)からセンター前ヒットを放って出塁すると、続く1番のキンズラー(タイガース)は1ストライクから2球目のストレートを強振。打球は、懸命にジャンプしたプエルトリコ中堅手・ヘルナンデス(ドジャース)のグラブの上を超えオーバーフェンス。これが先制2ランホームランとなった。
さらにアメリカは5回表、キンズラーが左前打、A.ジョーンズ(オリオールズ)が四球を選んで無死一・二塁とすると、3番・イエリチ(マーリンズ)が低めの変化球を捉えてライト前へタイムリーヒット。さらにプエルトリコ2番手・ヒメネス(トレド・マッドヘンズ)からも、6番・マカチェン(パイレーツ)がショートタイムリー内野安打を放って、4‐0と大きくリードを広げる。
こうなるとペースは完全にアメリカへ。7回表には二死から、ヒットと2四死球で満塁とすると、7番・クロフォード(ジャイアンツ)がセンター右への2点タイムリー。続くスタントン(マイアミ・マーリンズ)も三遊間を破る適時打を放って7-0。大歓声がドジャースタジアムを包み込んだ。
アメリカは投手陣も高い集中力を維持。先発・ストローマン(ブルージェイズ)は150キロを超えるツーシームをことごとく低めに集め、6回まで1四球を与えたのみのノーヒットピッチング。7回裏先頭の1番・A.パガン(サンフランシスコ・ジャイアンツ)に二塁打を打たれ、大記録はならなかったが、先発の大役を見事に務めてみせた。
結局、試合は8回表にもマカチェンのタイムリーで1点を奪ったアメリカが13安打で8得点。投手陣もストローマンの後を引き継いだダイソン(レンジャーズ)、ニシェク(ヒューストン・アストロズ)、ロバートソン(シカゴ・ホワイトソックス)が完封リレーを見せ、8‐0でプエルトリコに大勝。1次ラウンド、2次ラウンドを崖っぷちから這い上がってきたアメリカがWBC初優勝。4度目の正直で悲願達成となった。
なお、大会MVPは決勝戦で素晴らしい投球を披露したアメリカ・ストローマンが受賞。ベストナインも同時に発表され、侍ジャパンからは4試合に登板し11回を投げて16奪三振を奪って自責点1・防御率0.82の千賀滉大(福岡ソフトバンク)が、アメリカのストローマン、イスラエルのザイド(ラスベガス・フィフティワンズ)と共に投手部門ベストナインに選出されている。
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