アメリカ、ドニミカ共和国との天王山を制し準決勝で侍ジャパンと激突!

2017年3月19日 試合レポート

 3月19日(日)11:00(日本時間)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)2次ラウンドプールF・最終試合は、お互いに1勝1敗で迎え、勝てばプールF・2位での準決勝進出が決まる天王山。WBSC男子世界野球ランキング2位・悲願のWBC初優勝を狙うアメリカと、同13位・前回WBC王者ドのミニカ共和国との戦いを見守らんと、アメリカ・カリフォルニア州サンディエゴのペトコ・パークには、フルハウス43,002人の大観衆が詰めかけた。

 一次ラウンドプールCでの対戦では、ドミニカ共和国が5点差を覆し、アメリカから逆転勝利したが、この試合ではドミニカ共和国が先制する。1回裏、一死一塁から3番・カノ(マリナーズ)の左越え適時二塁打で1点を先制。さらに4番・クルーズ(マリナーズ)が振り逃げ。このボールが大きく逸れる間にカノが生還。2対0とした。

 地元の「U.S.A」コールを一身に受けるアメリカも反撃。3回表には先頭の8番・スタントン(マーリンズ)がバットを折りながらも右前安打、9番・ルクロイ(レンジャーズ)は中前安打で続き、無死一・三塁のチャンスを作ると、1番キンズラーの内野ゴロの間にまず1点。さらに二死一塁から3番・イエリチ(マーリンズ)がセンターの頭を超える二塁打を放って同点に追いついた。

 そして4回表、MLBを代表するスラッガー・スタントンが魅せる。二死一塁の場面から初球のストレートを振りぬくと、打球はレフト上段に飛び込む特大2ラン本塁打。打った瞬間、観客も総立ちとなる豪快な一発でアメリカが勝ち越した。

 7回裏には試合を決めるビッグプレーが起きる。ドミニカ共和国の2番・マチャド(オリオールズ)が放ったセンターへの大飛球を、これまでゴールデンクラブ賞4度の受賞を誇るA・ジョーンズ(オリオールズ)がスーパーキャッチ。直後、アメリカ3番手・クリッパード(ヤンキース)がカノに本塁打を打たれただけに、このプレーはいっそう際立つものとなった。

 ここで勇気を得たアメリカは8回表一死一・二塁から6番・マカチャン(パイレーツ)の中越2点二塁打で6対3とダメ押し。最後は昨季アストロズで59試合登板の5番手・グレガーソンが強力・ドミニカ共和国打線を三者凡退で締めて、2勝1敗での準決勝進出を決めている。

 一方、2次ラウンドプールF初戦で、プエルトリコに前回大会からのWBC連勝記録を「11」で止められたドミニカ共和国は、同ラウンド1勝2敗に終わり3位。WBC連覇を逃した。

 なお、準決勝進出のアメリカは3月22日(火)10:00(日本時間)からドジャースタジアムにおいて、2次ラウドプールEの1位・侍ジャパンと戦う。WBCにおける両国の直接対決は2009年の第2回WBC準決勝以来3度目。雌雄を決した者が、3月23日(木)10:00からドジャースタジアムで行われる決勝戦へ進出する。