ドミニカ共和国、ベネズエラを完封 最終戦でアメリカとの決戦へ

2017年3月17日 試合レポート

 3月17日(日本時間)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)2次ラウンドプールF・第3日目。2次ラウンド初戦は共に黒星スタートとなったWBC前回大会覇者・WBSC世界男子ランキング13位のドミニカ共和国と、同7位のベネズエラがアメリカ・カリフォルニア州サンディエゴのペトコ・パークで対戦した。

 準決勝進出権利への生き残りをかけた一戦は、ドミニカ先発のボルケス(ロイヤルズ)、ベネズエラ先発のチャシーン(エンゼルス)の投げ合いとなり、4回まで互いに無得点。試合が動いたのは5回裏、ドミニカ共和国の攻撃である。
 先頭の8番・ポランコ(パイレーツ)が3ボール1ストライクからチャーシーンが投じた低めの難しい球をうまく捉え、右中間スタンドへ一直線に飛び込む先制アーチ。ペトコ・パーク名物の花火と共に観衆からも歓声が上がった。

 先制に成功したドミニカ共和国は、7回裏にも二死一・二塁のチャンスをつかむと、今大会不振に苦しんでいた3番・カノ(マリナーズ)がセンター前適時打。さらに8回裏には5番・クルーズ(マリナーズ)が今大会3本目の本塁打。効果的な得点でベネズエラを突き放した。

 ドミニカ共和国は投げても先発のボルケスが5回途中まで無失点と試合を作ると、7回以降は昨季MLB12セーブ、28ホールドのベタンセス(ヤンキース)、防御率1.91で37セーブを挙げたコロメ(レイズ)、51セーブのファミリア(メッツ)という豪華リレーで逃げ切りに成功。2次ラウンド初勝利をあげて、星を1勝1敗の五分に戻した。

 対するベネズエラは85球を投げたチャシーンが5回途中を1失点に抑え、以降計7人の投手も奮闘するも、打線が終始「あと一本」が出ず。2次ラウンド2連敗で準決勝進出は厳しい状況となった。

 両国の次戦はドミニカ共和国3月19日(日本時間)からアメリカと。ベネズエラは18日4:30(日本時間)からプエルトリコと。いずれも2次ラウンドの最終戦に臨む。