ベネズエラが最終回に逆転勝利! 第2回大会以来の2次ラウンド進出決定

2017年3月14日 試合レポート

 3月13日(月)19:00(現地時間・日本時間14日10:00)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次ラウンドプールD・第5日プレイオフ。WBSC世界ランキング7位のベネズエラと同11位のイタリアが今大会2度目の対戦を迎えた。

 ここまで互いに1次ラウンド1勝2敗で迎えたプレイオフ。この試合に勝ったチームが2次ラウンド進出を決める大一番。イタリアの先発は昨季MLBデビューを果たしたモリス(レッズ)、ベネズエラは前回のイタリア戦でも登板したベンコモ(ロチェスター・レッドウィグス)となった。

 試合は前回対戦同様、1回裏にイタリアが先制する。中堅二塁打で出塁した1番・アンドレオリ(アイオワ・カブス)を2番・デスカルソ(アリゾナ・ダイヤモンドバックス)が右中間適時打で還した。

 対するベネズエラは3回までモリスからランナーを出すことができず。4回表、1番・インシアルテ(ブレーブス)の死球ではじめての走者を出すも続く2番・プラード(マーリンズ)の右飛でインシアルテが飛び出し併殺。続く5回表にも四球の走者は出したものの、二ゴロ併殺。5回までノーヒットに抑えられた。

 しかし、ベネズエラは6回表、この回からマウンドに上がったイタリアのニールセン(メンフィス・レッドバーズ)を攻め立て一死一・二塁とすると、インシアルテの右翼への適時打でようやく同点。投手陣も4回裏からマウンド上がった2番手ゲラ(エンゼルス)2回3分の1を無失点に抑え、流れを引き寄せる。

 7回裏、イタリアも、頼れるリードオフマン・アンドレオリが、ベネズエラ3番手・アルバラード(シャーロット・ストーンクラブズ)の真ん中高めに入ったボールを捉え、右中間にあるスコアボード上を超す今大会3本目となる勝ち越し本塁打で反撃。両チーム一進一退の攻防を繰り広げる。そして9回表、イタリアは6番手のデマーク(ヨーク・レボリューション)が2次ラウンド進出を決めるべくマウンドに上がった。

 しかし、ベネズエラがここで地力を見せる。先頭の3番・カブレラ(タイガース)が真ん中高めの甘い球を右中間スタンドに叩き込み同点とすると、無死一塁から5番・オドーア(レンジャーズ)の左中間フェンス最上部を直撃する安打で逆転に成功した。

 なおもベネズエラは一死三塁からエスコバル(ロイヤルズ)が初球スクイズを決め、リードを2点に広げた。9回裏、ベネズエラのマウンドはMLB通算430セーブを誇るF.ロドリゲス(タイガース)が上がる。

 これに対しイタリアは先頭の7番・リッディ(キンタナロー・タイガース)にバックスクリーン直撃の一発を放つも、1点が届かない。結局、F.ロドリゲスは最後にアンドレオリを三塁ゴロに仕留めてゲームセット。マウンド上でハイタッチと抱擁を繰り返すベネズエラと、放心状態のイタリア。WBC史上初の2次ラウド進出プレイオフは、ベネズエラの逆転勝利で幕を閉じた。

 これによりベネズエラは1次ラウンドプールD・2位として2次ラウドプールFへ進出。3月16日(木)10:00(日本時間)から、アメリカのペトコ・パークにおいて1次ラウンドプールC2位のアメリカと対戦する。