プエルトリコが打撃戦を制す 地元・メキシコは無念の連敗

2017年3月12日 試合レポート

 3月11日(土)14:00(現地時間・日本時間12日11:30)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次リーグプールD・第3日。WBSC世界ランキング6位の・1敗のメキシコと同ランキング12位・1勝のプエルトリコがエスタディオ・チャロス(メキシコ)で対戦した。

 試合は初回から激しく動く。1回表、プエルトリコは2番のリンドア(インディアンス)がメキシコの先発投手、MLB通算44勝のM.ゴンザレスから右翼看板上を超え、場外に飛び出す先制2ランを放つ。しかし、メキシコもその裏、二死一・三塁から5番のレアード(北海道日本ハム)が、プエルトリコは先発・ロペス(ブリューワーズ)から今大会初安打となる適時打を放って1-2とした。

 しかし、地力に勝る前回大会準優勝のプエルトリコは、中盤以降小刻みな加点を続ける。3回表二死一・二塁から主砲・4番のベルトラン(アストロズ)の適時打で1点を追加すると、5回表も一死一・三塁から2015年アメリカンリーグ新人王の3番・コレア(アストロズ)が中堅への犠飛。さらに7回表にはリンドアの1試合2本目の本塁打で5-1。試合の流れを完全に掴んだ。

 7回裏、メキシコはレアードの右中間二塁打を足掛かりに失策や暴投を絡めて3点を返し1点差に迫るが、9回表・プエルトリコは再び爆発力を見せつける。二死一・二塁から5番・モリーナ(カージナルス)が適時打を放つと、6番・バエス(カブス)は左翼席へ3ラン。これで勝敗は完全に決まった。

 最後はディアス(マリナーズ)がランナーを背負いながらも締めて、プエルトリコは連勝。3月12日(日)13:30(現地時間・日本時間13日4:30)からイタリアと戦う最終戦に勝てば、全勝での2次ラウンド進出が決まる。

 一方のメキシコは無念の連敗。3月12日(日)20:00(現地時間・日本時間13日11:00)からベネズエラと戦う最終戦で、わずかに残る2次ラウンド進出への可能性を広げにいく。