ドリームゲームを制したのは前回覇者のドミニカ共和国!

2017年3月12日 試合レポート

 3月11日(日本時間3月12日)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次ラウンドプールC・第3日目。世界の野球ファン・関係者が注目するカードがマーリンズパーク(アメリカ・フロリダ州)で開催された。対戦したのはWBSC世界男子ランキング2位のアメリカと、同13位の前回大会の覇者・ドミニカ共和国。試合は周囲の期待に違わぬエキサイティングな展開となった。

 主導権を握ったのはアメリカ。3回表二死から1番・キンズラー(タイガース)が内野安打で出塁すると、続くA・ジョーンズ(オリオールズ)の放った右中間への打球がドミニカの失策を誘い1点を先制。さらに二死三塁からイエリッチ(マーリンズ)も左翼線に落ちる適時二塁打を放った。

 アメリカは続く4回表にも9番・クロスフォード(ジャイアンツ)の適時打でリードを広げ、先発のストローマン(ブルージェイズ)も、手元で微妙に動く速球を低めに集め5回途中まで3安打無失点。彼が奪った14個のアウトはゴロ8、フライ1、ライナー1、三振4。持ち味を発揮し、強力ドミニカ打線を封じ込めた。

 ドミニカ共和国打線が目覚めたのは、6回表に7番・スタントン(マーリンズ)、クロスフォードの適時二塁打でリードを5点に広げられた直後の6回裏である。一死から2番・マチャド(オリオールズ)が左翼席に特大の本塁打を放つと、さらに連続四球から5番・サンタナ(インディアンス)の適時打で2点目。続く7回裏にも8番・マルテ、カスティーヨ(オリオールズ)の連続二塁打で3点目。そして最大の山場は8回裏に訪れた。

 ドミニカ共和国は無死一、二塁から6番・クルーズ(マリナーズ)がレフトポール際へ逆転3ラン。一死後、マルテもダメ押しソロアーチ。一気にアメリカを突き放すと、最後は、昨シーズンはメッツで51セーブをあげたファミリア(メッツ)を投入し逃げ切り。WBC前回大会から10連勝目は、最大のライバル相手の大逆転勝ちとなった。

 次戦は1次ラウンドプールCの最終戦。2連勝により1位でアメリカのペトコ・パーク開催の2次ラウンドプールF進出を決めたドミニカ共和国は、日本時間13日(月)1:30からここまで1勝1敗のコロンビアと対戦。1勝1敗としたアメリカは日本時間13日(月)8:00から2連敗のカナダと対戦する。