コロンビア、カナダとのサバイバル制し大会初勝利でドミニカ共和国との最終戦へ

2017年3月12日 試合レポート

「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次リーグプールC。第3日を迎えた3月11日<現地時間>・アメリカフロリダ州のマーリンズパークでは、WBSC男子野球世界ランキング8位・WBCは3大会連続出場のカナダと、同19位・WBC初出場となるコロンビアが対戦した。1次ラウンド初戦はカナダがドミニカ共和国に、コロンビアもアメリカに敗れているだけに、アメリカのペトコ・パークで開催される2次ラウンドプールF進出へは勝利が絶対条件である。

 この試合で最も目を引いたのはコロンビアの守備であった。第1戦で得たデータに基づき、時には内野手を外野手の位置にまで置く思い切ったポジショニングを採用。これに対しカナダは初回こそ一死一・二塁から4番フリーマン(ブレーブス)の右前適時打で先制したものの、4回裏にはそのフリーマンのライトへの強烈な当たりを「三塁ライナー」とされるなど、なかなかリズムをつかめないまま、2回以降は先発タラン(ブレーブス)の前に0を並べていく。

 こうして流れを自らに引き寄せたコロンビアは、3回表に8番のJ.ソラノ(シュラキーズ・チーフス)の安打からつかんだ一死二塁から1番・D.ソラノ(ヤンキース)が同点打を放つと、5回表には二死から安打とヘッドスライディングでの二盗を決めた9番ポロ(ヤンキース)を再びD.ソラノがホームに迎え入れる逆転適時打でコロンビアが試合をひっくり返す。

 さらにコロンビアは6回表に二死満塁から41歳にしてマウンドに上がったMLB187セーブのカナダ3番手・ガニエ(オタワ・チャンピオンズ)からJ.ソラノが押し出し四球を選び、9回表にも二死二塁からポロの内野安打にカナダ5番手・マシソン(巨人)の悪送球が重なって4点目。投手陣も2番手ピノ(KTウィズ)が3イニング、3番手ディアス(アストロズ傘下)が最終回を締めた。

 こうして2戦目にして大会初勝利をあげたコロンビアは、最終戦は日本時間3月13日(月)1時半から前回大会覇者のドミニカ共和国と対戦。アメリカと延長10回激闘を展開した粘りをベースに、プールA1位通過のイスラエルに続く「予選からの2次ラウンド進出」を狙う。

 一方、2連敗で1次リーグ突破が厳しくなったカナダは、日本時間3月13日(月)7時半からの最終戦はアメリカと対戦。隣国とのライバル対決で意地を見せたいところだ。