2次ラウンド進出をかけた熱戦は オーストラリア下したキューバに軍配
3月9日(金)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次ラウンドプールB・第4日最終日。WBSC世界男子ランキング5位のキューバと同10位のオーストラリアが東京ドームで対戦した。ここまでともに1勝1敗。勝った側が2次ラウンド進出の切符を手にする決戦は、息詰まる好ゲームになった。
序盤は両守備陣の奮闘が光る展開。オーストラリアは4回表まで毎回スコアリングポジションにランナーを進めるが、ここはキューバ先発L.ブランコとY.イエラのココドゥリロス・デ・マタンサス所属コンビが失点を許さず。一方、キューバも4回裏に一死満塁の先制機を迎えたが、ここはオーストラリアの先発・W.ソーポルト(タイガース)が自らの好フィールディングで併殺に打ち取り、ピンチを脱した。
5回、試合は大きく動く。オーストラリアは二死二塁から7番・L.ウエード(フォートマイヤーズ・ミラクル)が三遊間を破り1点を先制。一方、キューバは二死から2安打1四球で再び満塁。ここで打席に入ったのは4番・A.デスパイネ(福岡ソフトバンク)。そして、A.デスパイネはオーストラリア2番手のL.ウェルズ(シーダーラピッズ・カーネルズ)が2ボール1ストライクから投じた144キロストレートを完璧に捉え、ベンチに右指を突き刺した直後、レフトスタンド上段に突き刺さる特大の逆転グランドスラム。4-1とした。
それでもオーストラリアは粘り強く攻める。7回表に6番のT.オールティエン(ブリスベン・バンディッツ)の右翼へ本塁打を放つと、8回表には、二死から3番のL.ヒューズ(パース・ヒート)の二塁打に続き、元・東京ヤクルトの4番M.デニング(アデレード・バイト)が中前適時打。1点差に迫った。
しかし、キューバリリーフのM.ラエラ(アルテミサ)が9回表、オーストラリアを奪三振2の三者凡退に抑え4-3で勝利。勝利の瞬間、選手たちは喜びを爆発させた。
これでキューバは1次ラウンドプールBを2勝1敗で終え、侍ジャパンに次ぐ2位で3月12日(日)からの2次ラウンドプールE進出が決定。初戦は3月12日(日)12時から1次ラウンドプールA1位のイスラエル。以後日本、オランダの順で対戦する。
一方、オーストラリアは15残塁が重くのしかかり、1勝2敗・1次ラウンドプールBの3位で全日程を終了。悲願のWBC2次ラウンド進出は持ち越しとなった。
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