イタリア、最終回に驚異の粘り 地元・メキシコから5点奪い逆転サヨナラ!
「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次リーグプールD。WBSC男子野球ランキング6位のメキシコは 3月9日(木)(現地時間・日本時間3月10日)、同ランキング11位のイタリアをエスタディオ・チャロス(メキシコ)に迎え、開幕戦を戦った。イタリアは前回大会に続く2次ラウンド進出、メキシコは第2回大会以来の2次ラウンド進出を目指す。
イタリアは2012年~2015年までオリックスでプレイNPB通算14勝のマエストリ(群馬ダイヤモンドペガサス)。メキシコはオリオールズ所属でMLB通算108勝のガヤードが先発投手として始まったゲームはプレーボール直後に動きを見せる。
1回表、メキシコは先頭打者キロス(タイガース)がマエストリの143キロのシュートを左翼席へ本塁打。しかしその裏、イタリアはすかさず2番・アンドレオリ(カブス)が右中間本塁打を放ちすぐさま同点。ただ、これは乱打戦の序章にすぎなかった。
3回表、メキシコはエラーで出たランナーを一塁においてキロスが右翼線への二塁打を放ち勝ち越すと、続く4回表には東北楽天に在籍する5番・アマダーが左翼席へ豪快な本塁打。後続も続き4-1。しかしその裏、イタリアも4番・セゲディン(ドジャース)の2点本塁打、6番・コラベロ(コロンバス・クリッパーズ)のソロアーチで4-4。まだまだ打ち合いは終わらない。
5回表、メキシコは2死満塁から押し出しで再び勝ち越し、7番・クルーズ(巨人)が左翼へ2点適時打を放ち7-4。その裏、イタリアはビュテラ(ロイヤルズ)の本塁打で5点目を奪ったが、7回表にもメキシコが二死満塁から8番・エリサルデ(ベンサコラ)の2点適時打で9-5。これで試合は決まったと思われた。ところが、真のクライマックス9回裏、イタリアの攻撃であった。
メキシコはこの回からMLB史上最年少30セーブを挙げたオズナ(ブルージェイズ)を送り込んだが、イタリアは先頭打者から三者連続の二塁打でまず2得点。さらに遊ゴロエラーと四球で満塁とし、オズナをマウンドから引きずり下ろすと、1死も取れずに降板してしまう。8番手のペレスからも1番のニモが適時打を放ちついに8-9、1点差。そしてアンドレオリは二塁手強襲、執念の2点適時打。イタリアは7人が1人もアウトになることなく、驚異的な粘りでWBC史上に残る逆転サヨナラ勝ちの主役となった。
両国の次戦は、イタリアが3月12日(日)(現地時間3月11日(土))5時からベネズエラと、メキシコが3月12日(日)(現地時間3月11日(土))11時半からプエルトリコといずれも1次リーグプールDの第2戦に臨む。
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