キューバ、中国を1安打完封で下し2次ラウンド進出へ希望つなぐ

2017年3月8日 試合レポート

 3月8日(水)「2017 WORLD BASEBALL CLASSIC™」(以下WBC)1次ラウンドプールB・2日目。前日、日本に敗れた世界ランキング5位のキューバが、今大会初戦となる世界ランキング18位の中国と東京ドームで対戦した。

 中国の先発は39歳のブルース・チェン(元インディアンス)。2年前に一度は引退するも、今大会のために復帰した左腕は、MLB通算82勝の実績を活かした老練な投球で2回3分2を無失点に抑える好投。強打のキューバ打線を苦しめた。

 試合が動いたのは4回裏、キューバの攻撃。まずは一死一、二塁から9番、Y.セスベデス(アラサネス・デ・グランマ)がライトへの先制適時打を放つと、1番のR.サントス(アラサネス・デ・グランマ)がセンターオーバーの2点三塁打。続くA.アヤラ(カマグエイ)もレフトオーバーの適時二塁打。この回3連打で4得点を奪い試合の主導権を握る。
 さらにキューバは6回裏にR.サントスの俊足を生かした二塁打。7回裏にも6番のY.グランシアル(ココドゥリロス・デ・マタンサス)と8番のF.モレホン(レオネス・デ・インダストリアレス)の二塁打で1点ずつを加点した。

 また、この試合で輝きを見せたのはキューバの投手陣4名である。
 先発のB.バノス(ベゲーロス・デ・ピナール・デル・リオ)は、4回までは1人の走者も許さず、5回表一死から5番のヤン・シュンイ(天津ライオンズ)に右前安打を打たれたものの、投球制限(※)をフル活用しての5回67球無失点。残る3投手も四球と失策で1人ずつ走者を出しただけ。9回は抑えのM.ラエラ(アルテミサ)が3人で締めて5-0。1安打完封リレーを達成したキューバは2次ラウンド進出へ希望をつなぐ大会初勝利をあげた。

 両国の1次ラウンドプールBの次戦は、中国が3月9日(木)19時からオーストラリアと対戦。また、1勝1敗としたキューバは3月10日(金)12時から同じくオーストラリアと1次ラウンドの最終戦に臨む。

※1次ラウンド65球、ただし打者対戦中に65球を超えた際には当該打者まで投球できる