いよいよ始まる世界一奪還への道!来年3月のWBC1次ラウンドは、東京ドームでキューバ、中国、オーストラリアと対戦!

2016年8月2日 会見レポート

 来年3月に開催される第4回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の1次ラウンドおよび2次ラウンドの東京プール開催ならびに、1次ラウンドの組分けと日程を発表した。
 日本は東京ドームで開催される1次ラウンド・東京プール(2017年3月7日~11日)でキューバ、中国、オーストラリアと同組となり、上位2チームが同じく東京ドーム開催の2次ラウンド(2017年3月12日~16日)に進出する。一方、1次ラウンドのソウルプールは高尺スカイドームで開催(2017年3月7日~11日)され、韓国、チャイニーズタイペイ、オランダと予選通過チーム(ブラジル、イギリス、イスラエル、パキスタンのうちの1チーム)で争われる。

 今回の組分けと日程発表に関して、侍ジャパンの小久保裕紀監督が2日、都内で会見を行い、「身の引き締まる思いです。球界の大先輩方の野球の歴史を汚すことがないように戦っていきたい。組み分けと日程が決まったことで、チームの集合日なども含めて、より具体的な話に進める。本番までに個々の対戦国の情報収集、分析を行っていきたい」と意気込むとともに、改めて「最終目標は2017年の世界一奪還です」と宣言。同席した熊﨑勝彦コミッショナーも、「侍ジャパンという名の下、前世代で世界最強になることを目指してきました。その最大の目標が2017年WBC。最強のチーム編成できるよう、日本の野球界が最大限のバックアップできることをお約束いたします」と語気を強めた。

 2013年の監督就任以降のチーム作りについて、小久保監督は「就任当時にこういう風に伸びて欲しいなと思っていた選手が着実に力を付けてきたという手応えを感じています。そして何より、侍ジャパンが発足して、日本球界を引っ張るのは我々なんだという使命感が根付いてきた。それが一番の収穫だと思います」と自信の表情。本大会へ向けてはメジャーリーガーの招集も視野に入れ、「WBCは世界一を決める大会ですから、日本を出て戦っている選手たちの必要性は感じています。ただ個々の選手の問題がありますので、その辺も含めて直接会って話しをしようと思っています」と渡米しての日本人メジャーリーガー全員との会談予定を明かした。また、1次ラウンド開始前に練習試合を実施(3月3日~6日、京セラドーム大阪、対戦相手:1次ラウンド東京プール出場チームおよびNPB球団)も発表された。

 日本は、王貞治監督が率いた06年の第1回大会、原辰徳監督が率いた09年の第2回大会と連覇を果たしたが、山本浩二監督の下で挑んだ13年の第3回大会では準決勝敗退。そこから「全世代、侍ジャパン」の大号令の下で再スタートを切った日本球界にとって、第4回大会での世界一奪還は最大の目標。小久保監督、熊﨑コミッショナーともに「結束が大事」と力を込めた。