2017年WBC予選・オーストラリアラウンドが開幕!
2017年に開催される第4回目WBCの予選が2月11日、オーストラリア・シドニーで開幕した。
すでに日本を含めた12の国と地域(日本、チャイニーズ・タイペイ、韓国、中国、ドミニカ共和国、プエルトリコ、アメリカ、キューバ、ベネズエラ、カナダ、イタリア、オランダ)は予選免除で本大会出場を決定済み。残り4枠を、1組(オーストラリア、ニュージーランド、フィリピン、南アフリカ)、2組(メキシコ、ドイツ、チェコ、ニカラグア)、3組(コロンビア、パナマ、フランス、スペイン)、4組(ブラジル、イギリス、イスラエル、パキスタン)に分け、各組1位が本戦出場の切符を獲得する。
予選は敗者復活戦のあるトーナメント方式で実施。オープニングゲームとなった11日の予選1組の1回戦では、南アフリカがニュージーランド打線を3安打1失点に抑えて7対1の快勝。地元のオーストラリアは、フィリピンに対して1回表にいきなり先制点を許す展開を強いられたが、すぐさま同点、逆転と試合をひっくり返すと、7回には一挙7点を奪って11対1の大勝を収めた。 翌12日のニュージーランド対フィリピンの敗者復活戦は、ニュージーランドが13安打、フィリピンも11安打という乱打戦となったが、6回、7回の2イニングで計11得点を奪ったニュージーランドが17対7でフィリピンをねじ伏せた。そしてオーストラリア対南アフリカの2回戦では、初回に3点を奪ったオーストラリアがそのまま試合の主導権を譲らずに3対1で勝利。14日の本大会出場決定戦へ、ひと足早く駒を進めた。
2回負けると敗退が決まる今レギュレーション。この結果、フィリピンの敗退が決定。休む間もなく開催された13日の敗者復活2回戦では、オーストラリアへの挑戦権をかけて南アフリカとニュージーランドが再激突。初戦のリベンジを果たしたいニュージーランドだったが、序盤3回までに5点を失う苦しい展開となり、最終的には計11安打を放った南アフリカが、9対2でニュージーランドに快勝。14日に行われる本大会出場決定戦は、オーストラリア対南アフリカの顔合わせとなった。
ニュージーランド代表の投手コーチとして参戦した清水直行氏は、「ネームバリュー的にもオーストラリアが一番強いという認識ですが、招集メンバーを含めて実際に試合を見ると、各チームにそこまでの差はない。フィリピンは少し落ちますが、南アフリカ、ニュージーランドとオーストラリアの選手たちに大きな実力差は感じません。それでもオーストラリアが2連勝したというのは、これまでの国際大会で培ってきた経験だと思います。ただ、野球の場合は投手一人の出来で大きく試合展開が変わる」と解説。南アフリカに対しては「内野陣の守りがしっかりしている。特に二遊間ですね。それに塁に出るとかなり走ってくる」と驚いた様子を見せた。
南半球のシドニーは現在、夏真っ盛り。日中は気温35、36度まで上がるという環境の中で展開されている、まさに“熱戦”――。本命・オーストラリアか、南アフリカの下克上か。残り1試合で“世界行き切符”の届け先が判明する。
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